雨振りの合間を縫って、軽井沢一泊旅行に行ってきました。
まずは軽井沢への道中、世界遺産登録が決定した「富岡製糸場」へ寄り道♪
何年も前から"行きたいな"と思っていたのですが、なかなか機会がなく(東京から行くと)軽井沢のちょい手前という立地なので、今回晴れて訪問できました。
上信越自動車道・富岡I.C.で降りて、10分ほど北上すると到着♪
製糸場には駐車場がないので、近くの有料駐車場に駐めることになります。
GWには観光客が殺到していたそうですが、平日のこの日もけっこうな人出でした。
こちらの元"検査人館"の建物で券を買って入場。
ボランティアさんによるガイドツアー(所要40分)もありますが、混雑していたので好き勝手に回ることにw
目の前には、教科書やメディアでおなじみの、レンガ造りの"東繭倉庫"。
繭の保管場所ですね。
ちなみに、この建物、正確には"木骨レンガ造"らしいです。
"鉄骨"というのはよく聞きますが、木材で骨組みを組んで、壁部分はレンガを積み上げているので"木骨レンガ造"ということ。
レンガの積み方も"フランス(フランドル)積み"という手法をとっており、これは見た目優美な反面、壊れやすい積み方だそうですが、木骨組みにより建物の重量が主に木骨にかかるためレンガ壁がいままで良好な状態を保っていられたんだとか。
まさに、時代(明治維新直後)を反映した和洋折衷技術ですね(^^
東繭倉庫1Fは展示スペースやお土産コーナーになっています。かなりの混雑です。
一方、東繭倉庫の左手の方に回り込むと、その他の建物群が見れます。
まずは、工場のメインである、繭から生糸を取る作業が行われる"操糸場"。
こちらの建物は木造ですが、従来の日本にはない建築工法"トラス構造"を採用し、内部空間に柱のない大空間を実現しています。
"大黒柱"が当たり前の当時の日本人としては、この大空間はビックリだったでしょうねw
↑小屋組みを三角形を基本としたトラス構造にすることで、スパン(柱と柱の間)を広くすることが出来るんですよね。その分、奥行き方向はスパンが短くなるわけですが。。。(それを解消する方法として現代では立体トラス構造を利用します)
また、採光のため多くのガラス窓が設けられていますので、室内は明るいですね。
ガラスも当時の日本には製作技術はなかったので、輸入品だそうです。
↑こちらは、昭和40年代以降に導入された自動操糸機。
つづいては、ブリュナ館。
当初は、フランス人指導者・ビュリュナ氏の住居として建てられたそうですが、のちに工女たちの夜学校として使われたそう。
国策工場で働けて、技術が習得でき、勉学にも励める、ということで、全国から良家の子女が集まってきたそうですね。
↑敷地内に診療所もあります。
↑こちらは寄宿舎です。
再び、東繭倉庫まで戻り中庭へ〜。
すると。。。
倒壊した"乾燥場"(><)
『震災?』と思いましたが、昨冬の大雪で潰れてしまったそうです。
世界遺産登録間近なのに。。。復旧の目途もたっていないようです。
さらに奥に進むと"西繭倉庫"。
機能としては東繭倉庫と一緒です。
ここまで入ってくる人は少ないみたいなので、写真撮影場所にはいいですね(^^
富岡製糸場【HP】
群馬県富岡市富岡1-1
TEL. 0274-64-0005
開館 9:00〜17:00
休館 12月29日30日31日
※平成27年1月〜3月の毎週水曜(祝日の場合は翌日)